CT(Computed Tomography)

エックス線管球が身体の周りを回転して、360°方向から収集された情報を集めてコンピュータ解析し、身体のあらゆる部位の輪切りの画像をつくり出す診断装置です。

連続的ならせん状(ヘリカル)のスキャンを行うCT方式をヘリカルCTといい、マルチスライスCTは、エックス線検出器を複数に配列したCTで、一度に複数のスライスを撮影することができ、狭心症などを調べます。

1回の撮影で部位にもよりますが単純エックス線の10~数百倍もの放射線を浴びることになるため、患者および医療者が受ける被爆量が問題視されています。被爆量の低さも、機器選定における重要な要素のひとつとなります。

MRI(Magnetic Resonance Imaging)

磁力と電磁波の力によって、人体のあらゆる部分の断面像を撮影することのできる核磁気共鳴画像診断装置です。CTに比べると、放射線被爆のないのがメリットされる一方で、造影剤によるアレルギー反応があることや、CTに比べ撮影時間が長いことなどがデメリットとされています。2011年現在、1.5ステラ以上のMRIを用いて撮影をした場合、1.0巣寺未満のMRIに比べて高い診療報酬が得られるようになっています。

人口100万あたりのMRI設置数(2008年)を見ると、日本は43.1台となっており、アメリカ(25.9台)、韓国(19.0台)などと比べて非常に高くなっています。このことは諸外国に比べMRIを使用した検査が受けやすい環境にあるということであり、近年注目を集めているメディカル・ツーリズムにおいては、日本の大きな強みになると考えられています。

POCT(Point Of Care Testing)

検体検査や生理機能検査、画像診断用の医療機器においては、性能や精度の高い大型分析装置とは別に、POCT(Point Of Care Testing)対応機器と呼ばれる小型で計量の検査診断装置が台頭してきています。

患者や検体が動く従来の検査と異なり、医療従事者が自在に動いて検査を行う機動性に富んだ検査がPOCTの特徴です。場所と時を選ばずに検査を実施することが可能であり、これまで以上に患者中心の検査ができるようになりました。

小型の機器を用いて簡易・迅速に検査が可能であるPOCTは、先の東日本大震災における被災地での検査で大きな威力を発揮し、その有用性が周知されました。診断書における導入も増加しており、今後さらに広範囲で活用されることが予想されます。

しかし、結果が早く得られるということは、臨床判断に直結するということでもあります。正確でないデータが誤った治療・処置につながる危険性が高いということでもあり、検査データの保障については万全の体制が求められます。